個人演習の力

宿題やテストの問題を解くのは愉快なものではないでしょう。しかし、それぞれがそれぞれのペースで問題に取り組み決して優劣を競うことなく、力をつけていくのを自分自身が感じることができたら愉快でないはずはありません。わかっていく、できていくということが自分で感じられることは本来楽しいことなのです。ところが、ややもすると、できないから塾に行って勉強するとか、あそこの塾へ行けば合格できるといったような態度で問り組む人が多いのです。

 気持はわかりますが、これでは初めから受け身的で正しい勉強の姿勢ではないし、自分の成長を妨げています。わかっていく、できていく過程で自分の力を自覚できないような勉強を続けてもしょうがありません。自分がわかりつつある、できつつある、という成功感のともなわない勉強はいくら教わっても意味はないのです。

 多くの授業というものは、先生が黒板で板書しながら説明するという講義調です。また教わるほうもそれが当たり前だと感じています。それは避けられないことでもありますが、それにとどまっていたら、では生徒が本当に理解しているか、ほんとうにできるようになっているかは不確かなままです。後で確かめてみて愕然とするような結果を見せつけられたりします。

 それはそうでしょう。生徒たちはすでに学校で一通りの説明を受けている場合が多いのです。それでもわからないしできない場合が多いのです。その程度には個人差が大きいのです。できる子は同じような説明を聞くことを好みません。できる子にはその関心のレベルに即した教材を与える必要があります。また、できない子には、前に戻って一歩一歩理解しながら進めていく勉強の道筋をつけてやらないといけないのです。
 我々の言う個人演習というのは、生徒の学力に応じて、また個人的な条件に応じて一人一人がその道筋に沿って着実に効果を上げていくにはこれしかないという方法です。その実際を少し書いてみます。



  個人演習の実際

一般の個人ゼミと特別個人ゼミがあります。特別個人は数名であってもほかの人がいると学習に支障があるという人たちのためのものです。一人ひと教室を使って講師が一対一で指導します。一般の個人では数名の生徒が別々に教室で個人指導を受けます。ここで大切なことは教材も個人によって変えるということです。個人教材・個人演習・個人指導、この三つが一体となっております。また、学校での勉強が十分でない生徒は学校教材を持参させ教科書やワークの隅々まで解かせるというようなことも実行します。教科書を地道にやっている子もいれば難問集をやっている子もいるということで構わないという方針でやっています。同じ問題を演習するわけではないので生徒のレベルの差で授業に支障があるということはありません。むしろ仲良くなればできる生徒がそうでない生徒を教えるようなことが起こります。生徒同士がそのように助けあうということを奨励しています。
 進度すなわち進み方も個人個人で違います。生徒によって進み方を変えるのは当然です。進んでいる子もいれば遅い子もいます。でもそれぞれが納得してやっています。遅い子には加速を促しますが、だからと言ってそれぞれのペースを乱すほど無理をして急がせることはしません。自力でできた場合は次の演習問題に移りますが、手こずった問題や自力ではできなかった問題があれば、必ず解き直しをさせます。それが自宅演習として宿題になる場合もあります。その場で解き直しができないとしても後日必ず自力で初めから終わりまで解き切ることがきるまで反復させます。この一つ一つをいい加減にしないという態度が個人演習では大切です。
 また、常に解き直しをさせるだけではなく、類似問題を出してテストします。演習には、そういう実践的で行動的な学習の効果を引き出すねらいがあります。だからこの個人演習はそのままテスト対策の勉強になります。ただ、この勉強には時間から時間へと流していく細切れの授業とはちがって一定の時間をかけなければなりません。それがテスト前の連日演習です。次のこれについて述べます。



連日演習

 中高生の定期テストやその他のテストの直前には連日演習を希望者に行います。自学自習ができない子供が多い中で、成績ばかり気にしてそのくせ努力を厭う子供ばかりになっては大変です。自学自習を促すために、また、自分のこれまでの学習姿勢を反省させ、試験範囲をくまなく勉強することが短時間でいかに難しいか、さらに、こつこつやってわかることを積み上げていくことがいかに充実した学びであるかを気づかせていくことにもつながります。テスト直前一週間前からは希望者全員に連日演習を実施します。遅れが大きい希望者には2週間前から連日演習を実施します。これには費用は発生しません。自宅で提出課題などをやるため希望しない生徒もいます。したがって、この連日演習も個人別なのです。
 この連日演習でテストでこうせいせきを収めるものもたくさんいます。しかし、期待したほどの変化を見せない生徒もいます。その場合は、テストの直し演習を必ず組み込みます。結果に向き合わせ自分の学力をできる限り客観的に把握させるように導きます。そして、その後の平常授業、自宅演習にその教訓を生かすようにもっていきます。これをふだんの平常授業や自宅学習に行かせるかどうかが非常に大切になります。スケジュール化された勉強だけではだめです。連日演習のようなことをやってみないとわからないことがあります。それはまた、生徒が自分の弱点に気づき、勉強態度を変えていくいい機会なのです。



以下、個人演習の実情についてはいい点も問題点も正確にお話ししますのでご連絡ください。 TEL 3902−3205